漢服が人気パリ在住フランス人が中国式美学を伝える

「スカート、雲肩、かんざし、歩揺れ……漢服の雅韻とパリのロマンチックな出会いが伝統文化により多くの“若さ”を与え、より多くの人に中国の伝統美学の魅力を味わってほしい」と、フランス博衍漢章伝統研究会の仲月茹会長は中新網記者の電話インタビューに答えた。

「私は理科出身で、最初の漢服裁断図は飛行機と自動車のモデリングソフトでゆっくりと模索して描いたものです」と仲月茹氏は、設計図が完成したらわざわざ中国の裁縫師を探して制作すると述べた。しかし、生地の裁断には量を考慮する必要があるため、生地によって違いがあり、最初の頃も多くの「学費」を払っていた。

2024年4月、第9回フランス桜上巳祭の会場。（回答者提供図）

「漢服のデザインは多様で、多くのデザインのインスピレーションは花、鳥、魚などの図案に由来し、自然の要素を強調している」と仲月茹氏は述べ、漢服は規則と礼儀を重んじており、例えば「中縫」は中庸思想に由来し、中和温良、善美雅正の意味を与えられている、「交領右衽」は古代陰陽の説と関係がある、下襟は地面と平らで、象徴はバランスがとれている……

漢服への愛によって、仲月茹と十数人の漢服愛好家は2008年にフランス博衍漢章伝統研修会を設立し、茶道、書道、走秀……みんなそれぞれの長所を展示し、力の及ぶ方法で漢服の美しさを語った。

「私たちが漢服を着てフランスの街を歩くたびに、多くの人からほめられ、好奇心を持って前を囲んで尋ねる人もいます」仲月茹氏は、当初、地元の人々が漢服を楽しむのは外観に限られていたと話した。しかし今では、ますます多くの洋顔が漢服愛好家になっている。

2019年には、ハイウエストの儒教スカートを着てフランス・カンヌ映画祭のレッドカーペットに上がる機会があり、スカートの裾の間に繊細な花の模様が優雅で、オリエンタルな服ならではの華やかさと婉曲さが多くの人に深い印象を残した。

仲月茹から見れば、ファッションは国境を問わず、民族のものは世界のものだ。「私はいろいろな漢服が好きで、東西のファッション要素のミックスも試したいです。例えば、ネックレスやブローチなどの洗練されたアクセサリーを漢服の襟元や袖口に飾ることで、異なる美しさにぶつかることができます」。

仲月茹氏によると、1年中に協会は漢服を普及させるためのイベントを開催し、参加することが多いという。「中国の年中行事では、地元の人々に漢服の試着コーナーを提供します。みんなで伝統服に着替えて、まるでタイムスリップしたように、中国の伝統的な祝日の雰囲気に浸っています」。

仲月茹氏によると、協会はフランスの多くの小中学校に漢服の試着、茶芸、書道、陶芸などの体験コースを提供し、フランスの青少年に漢服の背後にある礼儀作法の美徳を伝え、異なる文化的魅力を示している。

「漢服には複雑な服装の制式があり、私たちの授業は科学普及類を中心にして、実際の体験の過程で学生たちに漢服の着用の変化を説明し、正しい着用方法を示す」と仲月茹氏は、一連のインタラクティブな一環を通じて、現地の学生は漢服に関する知識を全面的に身につけることができ、中華の伝統文化に対する興味を引き出すことができると信じている。

（出所：中国新聞網）