サウスチャイナ・モーニング・ポスト：繊維製品の受注がインドから中国に戻るのは短期調整

香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは10月17日付で、原題：下着を買いたい？アパレルや紡績の受注がインドから移るにつれ、中国の生産ラインは中国製造業の中心である広東省肇慶市で生産を引き継いでいる。海外の有名ブランドに供給している下着工場の役員によると、今年4月と5月には何の注文もなかったため、同工場はリストラされたことがあるという。しかし、8月と9月になると、アジアの他の国での感染拡大に伴い、海外からの注文が戻り始めた。「来月、EU市場向けに80万着の下着を生産する注文を受けます」と同幹部は言う。「来月は非常に忙しいので、目下注文を完了するために労働者を募集しています。このブランドはしばらく注文していません」。

インドの新型コロナウイルス感染者は米国に次ぐ730万人を超えた。紡績業とアパレル業はインドの経済的支柱の一つであり、最大の外貨収入源であり、その輸出収入の15%とGDPの2%を占めている。

香港のファッション調達専門家シャルマ氏によると、インドの疫病封じ込め措置はクリスマスシーズンの注文の受け渡しに深刻な影響を及ぼしているという。通常、これらの注文は12月に販売するために11月に購入者に届く必要があります。「だから、お客様はこれらの注文を中国などの国に移して、現地では生地が使えて、迅速に既製服を生産することができます」

受注還流は中国メーカーにとっては朗報だが、ほとんどの人はこの傾向は短期調整にすぎないと考えている。アパレル輸出メーカーの蔡さんによると、ここ数カ月でバングラデシュ、ベトナム、インドなどに移された注文は確実に戻ってきたが、多くは来るクリスマスや感謝祭休暇の短期注文だという。東南アジアの生産能力に対する疫病の影響については、「疫病が緩和されれば、そこの工場は再生産でき、注文はやはり中国を離れることになる。結局、中国企業はミドル・ローエンドのアパレル製造業にコスト優位性を持っておらず、関税優遇は言うまでもない」と述べた。