国際観察：疫病蔓延戦争インフレの世界紡績服装産業の傾向分析

　　エネルギーと食品価格の大幅な上昇を受けて、世界の紡績服装産業の傾向分析。

01/EU

今年4月のユーロ圏のインフレ率は年率で7.4%に達し、25年ぶりの高値を記録した。国別に見ると、ドイツの4月のインフレ率は7.8%、フランスは5.4%、イタリアは6.6%、スペインは8.3%で、いずれも高位にある。バルト三国とオランダ、スロバキアのインフレ率は2桁に達した。

EU統計局のデータによると、3カ月間の下落を経験した後、2月のEU紡績衣料靴類小売リング比は4.3%増加し、前年同期比9.7%増加し、疫病前の8割以上のレベルに回復した。

今年第1四半期、EUの服装輸入は262.2億ドルで、前年同期比13.2%増加した。中国からの輸入は78.5億ドルで、前年同期比12.8%増加した。30%を占め、前年同期比0.1ポイント低下した。バングラデシュ、トルコ、インド、ベトナムからの輸入は前年同期比40.6%、17.6%、11.9%、8.8%増加し、それぞれ+4.0、+0.4、-0.1、-0.2ポイント増加した。

02/日本

総務省が5月10日に発表した調査結菓によると、疫病、物価上昇などの影響を受け、日本の3月の実際の家庭消費は前年同期比2.3%減少した。専門家によりますと、現在、日本の家庭消費はまだ疫病発生前の2019年度のレベルに回復していないということです。3月以来、円の対ドル為替レートは10%下落し、130円を突破し、20年ぶりの安値となった。

経済産業省のデータによると、今年第1四半期の日本の紡績衣料の小売額は累計2兆円で、前年同期比2.4%減少し、疫病前の同期より22.5%減少した。3月単月の日本紡績衣料の小売額は7270億円で、前月比39.8%上昇し、前年同月比7.2%下落し、2019年同期比24.4%下落した。

今年第1四半期、日本の服装の輸入は64.3億ドルで、前年同期より6.7%減少した。（円建てでは、輸入は前年同期比2.3%増加した。）中国からの輸入は35.6億ドルで、前年同期比3.7%減少した。55.4%を占め、前年同期より1.7ポイント増加した。ベトナム、バングラデシュ、カンボジア、ミャンマーからの輸入は前年同期比-12.2%、13.4%、3.2%、12.6%増加し、それぞれ-0.9、1.0、0.5、0.6ポイント増加した。

03/イギリス

天然ガスと電力価格の上昇を受けて、英国の4月の消費者価格指数（CPI）は前年同月比9%上昇し、過去最大の上昇幅となった。高インフレが家庭の情緒を圧迫し続け、実際の収入を圧迫しているため、英国の5月の消費者信頼感は50年来の最低レベルに下がった。

紡績服装小売全体の回復は比較的に良い。今年4月、イギリスの紡績服装靴類の小売額は累計163.3億ポンドで、前年同期比60%増加し、2019年同期より1%減少した。4月の当月、紡績服装靴類の小売額は40.1億ポンドに達し、前月比18.4%減少し、前年同期比11.8%増加し、2019年同期比1.9%微増した。

今年第1四半期、イギリスの服装の輸入は62.9億ドルで、前年同期より29.5%大幅に上昇した。中国からの輸入は16億7000万ドルで、前年同期比56.4%上昇した。26.6%を占め、前年同期より4.6ポイント増加した。バングラデシュ、トルコ、インド、イタリアからの輸入は前年同期比70.2%、44%、34.1%、0.4%増加し、それぞれ4.1、0.9、0.2、-1.5ポイント増加した。

04/オーストラリア

消費需要は引き続き旺盛で、回復は安定しており、疫病前のレベルをはるかに超えている。

今年第1四半期、アパレルと靴類店の小売額は81.6億豪ドルに達し、前年同期比12.9%増加し、2019年同期比27.4%増加した。3月の単月小売額は28.2億豪ドルで、前年同期比14.3%増、2019年同期比31.2%増だった。

第1四半期の百貨店小売額は51.7億豪ドルで、前年同期比0.8%上昇し、2019年同期比11.4%増加した。3月の単月小売額は18億3000万豪ドルで、前年同期比1.3%増、2019年同期比18.3%増だった。

第1四半期のオンライン小売額は累計111.8億豪ドルに達し、前年同期比24.5%増加し、2019年同期比126.9%急騰した。3月の単月小売額は37億2000万豪ドルで、前年同期比24.1%増加し、2019年同期比125.2%急増した。

今年第1四半期、オーストラリアの服装の輸入は24億5000万ドルで、前年同期比6.8%増加した。中国からの輸入は15.2億ドルで、前年同期比7.9%増加した。62.1%を占め、前年同期より0.6ポイント増加した。バングラデシュとベトナムからの輸入は前年同期比12.7%と24.6%増加し、それぞれ0.5と0.8ポイント増加した。

05/カナダ

衣料品小売はほぼ疫病前のレベルに回復した。今年2月、カナダの衣料品・服飾店の小売額は57.6億カナダドルに達し、前年同期比46.6%増加し、2019年同期比0.4%減少した。2月の小売額は30.8億カナダドルで、前年同期比40.6%増加し、2019年同期比7.1%増加した。

前の2月、家具家庭商店の小売額は38億7000万カナダドルで、前年同期比19.4%増加し、2019年同期比25%増加した。このうち、2月の小売額は19億1000万カナダドルで、前年同期比6.6%増加し、2019年同期比23.3%増加した。

今年第1四半期、カナダの服装輸入は27.1億ドルで、前年同期比0.2%微増だった。中国からの輸入は8億5000万ドルで、前年同期より14.3%減少した。31.5%を占め、前年同期より5.3ポイント減少した。バングラデシュとベトナムからの輸入は前年同期比35.5%と13.5%増加し、それぞれ3.6と2.3ポイント増加した。

（出所：中紡連流通分会）